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■ タイヤ系

2001/9 掲載 

雪道を走行する際、皆さんが一番重要視している部分が「タイヤ」だと思います。
約20年前にスパイクタイヤの禁止令が発令されてから、冬場の主役となったのが「スタッドレスタイヤ」です。
道路の雪に食いつき、グリップを得るタイヤの事です。

スタッドレスタイヤ スタッドレスタイヤ(ダンロップMZー02)

素材はノーマルタイヤより柔らかく、細かい溝(サイプ)が多種多様なパターンで切られています。
そもそも、何故雪道を走行するのにそんなサイプが必要なのでしょうか?

雪道でスリップする現象の仕組みは、タイヤと雪面の間に出来る水の膜により、摩擦力が低下してスリップするのです。
また、雪面の摩擦係数が舗装路より段違いで低いというのも上げられます。
冬用タイヤは、いかにしてこの水の膜をすばやく取り除き、安定したグリップ力を保つかがポイントになります。
そのため、タイヤのトレッド部(接地面)には無数のサイプ(溝)が切られています。
この溝に路面の水を取り込み、すばやく排出しているのです。
最近のスタットレスタイヤは、ゴム内部に色んな堅い物質を配合し、今まで以上にグリップ力を得られる品物になっています。
スタッドレスタイヤが有効な路面状況は、シャーベット状、新雪です。
普段よく目の当たりにする圧雪路に有効なタイヤは残念ながら無いのです。
最近の研究により、以前より遙かに圧雪路でのグリップ力を得られるタイヤはどんどん開発されています。
しかし、スパイクタイヤより圧雪路に強いタイヤはそうありません。 そこで役に立つのが「ゴムチェーン(サイルチェーン)」です。

サイルチェーン サイルチェーン

金属製のチェーンより静粛性があり、圧雪路でのグリップも抜群です。
ただし、ゴムであるため、トータル走行は数百キロメートルで寿命が来てしまいます。
装着しっぱなしではなく、要所要所での使用を求められます。

また、最近は普通タイヤのトレッド部に貼り付けるタイプのスパイクシートも発売されています。
装着も、チェーンより遙かに楽で、女性でも簡単に装着出来ます。
使い捨て感覚で使用すると吉です。 
よもやの時の為にトランクに入れて置くのも手ですね。

主流のスタッドレスタイヤの寿命は、大体2年で半分の性能になってしまいます。
交換サイクルは、2年毎を見ておけば安心ですね。
残り溝を判別する為に、「ウェアインジケーター」と言う一つの「ゴムの段」が、タイヤにあります。

ウェアインジケーター ウェアインジケーター

普通タイヤには「スリップサイン」という、残り溝警告部がありますが、ウェアインジケーターとは別です。
もちろんスタッドレスタイヤにもスリップサインはあります。

スタッドレスタイヤのスリップサイン スタッドレスタイヤのスリップサイン

残り溝が6mm程度でスタットドレスタイヤは寿命になります。(約50%の残り溝)
走行キロ数から言うと、約10000Km未満です。
摩耗してくると、トレッド部の一部がつながっている様に見える部分があります。
ここで寿命を知る事が出来ます。

スタッドレスタイヤの寿命は、残り溝だけではありません。
タイヤ成分のゴムの硬化が進んでも交換時期は来ます。
3年目になると、残り溝があるにも関わらずにスリップしやすくなります。
タイヤは「生もの」だという認識も頭に入れておいて下さい。

 

 スタック


ここで言う、「スタックとは何ぞや?」 と思われている方が多いと思います。
簡単に言うと、雪にハマって動けなくなる事を言います。
深雪のゲレンデ駐車場では良く見かける事があると思います。
大体数人の男性陣が頑張って車を後ろ(もしくは前)から押して脱出を試み、女性陣から熱い声援を受ける事になります。
しかし、コレは予備知識がない運転をした為に起こる場合が多い事に気付いて下さい。

スタックは、タイヤの前後に多量の雪があり、車重によりタイヤの前後にかき分けられ、輪留めとなってしまう場合がほとんどです。
これは、発進時にタイヤの周りの雪かきをし、平坦な路面まで止まらないで移動すればOKです。
通常走行時にスタックするのは、路面状況をしっかりと見ないで運転し、路肩の吹きだまりに片輪を入れてしまい、 ノーマルデフが作動するため、駆動力が無くなる(空回りする)事が多いです。
一番タチが悪いスタックは、平坦な降雪路をスタッドレスタイヤ装着した車が走行した後に残る「ミラーバーン」によって引き起こされる場合があります。
ミラーバーンのおかげで、勾配がほとんど無いにも関わらず、全く走行出来なくなってしまう事が希にあります。
こうなってしまうと、「男性陣がんばれ」、あるいはタイヤの周りに滑り止めとなるようなモノ(たとえば砂や毛布など)を設置して走行余力を出すかしか脱出出来ません。

一番いいのは、RV車に特筆される、デフロック機能、4WD駆動ですね。
デフロック機能とは、無条件で駆動輪の回転差を無くし、単独の車輪でも走行できる様にするために、 デフの作動を強制的に止める機能です。
これさえあれば、たいていのスタックは容易に脱出出来ます。
しかし、ほとんどの車にはそんな機能はありません。
では、どうやって脱出すればいいのでしょうか?
これはなかなか難しいのですが、まず雪かきをすると言う事は同じです。
そして、空回りしている車輪をどうにかしてグリップさせると言うのが大事です。
毛布や木ぎれ、段ボールや砂などを敷き詰めれば脱出の可能性は上がります。
もちろん人の手助けは必要です。
牽引してもらえればなおさらGOODですね。

こんな非常時の為に、現在いい物が発売されています。
「スタック専用脱出プレート」です。
これは、オートバックスやイエローハットで簡単に手に入れる事が出来ます。
値段は1000~2000円程度で1セット購入出来ます。
使い捨てではなく、壊れるまで何度も使用出来ます。(プラスティック製)
これもトランクに常備しておけば安心ですね。
また、スタック脱出専用チェーンもあります。

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