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■ 油脂類系

2001/9 掲載 

冬のドライブで特に注意しなくてはいけない油脂類の代表は、クーラントです。(参照:原動機系)
しかし、他の油脂類にも目を向けてあげないと、快適なドライブが出来ないでしょう。
ここでは、ウィンドウォッシャー液、エンジンオイルについて解説して行こうと思います。

 

 ウィンドウォッシャー液


普段使用しているウォッシャー液の成分は、水分の他にアルコール、界面活性剤等が含まれています。
界面活性剤とは、石けんにも含まれているのですが、水の表面張力を無くす働きがあります。
これは、水玉を無くす事により、雨天時の視界の確保に役立っています。
また、同時にぬめりを与え、対象物に付いた汚れをすんなりと落とす働きがあります。
ウィンドウォッシャー液の代用品として、20倍くらいに希釈した中性洗剤でもOKです。
しかし、これは冬期間以外での話です。
冬期間には凍結という過酷な環境にさらされる事になりますね。
普通のウォッシャー液では全く役に立ちません。
そこで使用するのが「解氷剤」と言うモノです。(クーラントではない)
スプレーして直に氷を溶かすモノもありますが、併用してウォッシャータンク内に解氷剤を入れると万全です

ウォッシャータンクの表示 ウォッシャータンクの表示

タンク内に入れておくと、タンク内でウォッシャー液が凍り付かないと言う利点もあります。
解氷剤の成分は、ウォッシャー液とほぼ変わりませんが、アルコールの含有量が多くなっています。
水よりも低い温度で凍結する性質のモノで、水に溶ける物質の代表がアルコールです。
冬場前に解氷剤を入れる際に注意する事は、古いウォッシャー液はすべて排出させると言う事です。
中には混じり合うと凝固してしまう解氷剤もありますし、解氷性能もやや落ちてしまうからです。
混合比率は、水1に対して液2(極寒冷地)が目安です。
ゲレンデ通いをするのであれば、上の比率で間違いないと思います。
最近は2リットルで1000円程度の安売りをしている場合も多いので、特価品を見つけたらキープしておきましょう。

 

 エンジンオイル

皆さんはエンジンオイル交換の間隔はどれくらいでしょうか?
一般的に言われているのが、普通ガソリン車の場合、5000Km又は6ヶ月毎。
ガソリンターボ車の場合、3000Km又は3ヶ月毎。
ディーゼル車の場合、3000Km又は3ヶ月毎(ターボも含む)と言われています。
これは、ごく一般的な回答なので、使用環境又は年式によって期間は縮んだりもします。
普通に走る分には、目安的にはこれでOKなハズです。
エンジンオイルを交換しないと発生する不具合について、おそらく「焼き付き」くらいしか思い浮かばないかと思われます。
ですが、実際起こりえる不具合はたくさんあります。以下の通りです。

* エンジン内部の焼き付き
* オイルパン内、ストレーナー(オイル吸い口)の詰まりによる潤滑不良
* 燃焼室内のスラッジ(燃えかす)堆積
* シリンダー内部側面の傷つき
* バルブシール等、オイルシールの劣化
* エンジンオーバーヒート
* 走行性能低下

以上の不具合が発生する恐れがあります。
エンジンオイルの役割は、潤滑はもちろんの事、冷却、清掃、密着、酸化防止という役割も果たしています。
冬場になると、冷間時のオイルの流動性も低下し、余計に本来の性能を発揮出来なくなる場合があります。
別に高価なオイルを入れる事はありません。 こまめに交換すると言う事が大切です。
高いオイルを入れっぱなしよりは、安いオイルでこまめに交換していた方が車に優しいのです。
最近のオイルのグレードは、SLクラスになっています。
こまめに交換するのであれば、SGクラスでも全然OKです。
クラスより、オイル粘度の方が大切です。
オイルに表記されている記号がありますが、コレの読み方を説明します。

 

用途 記号 説明










 SA  無添加純鉱物油。
添加油を必要としない軽度の運転条件のエンジン用。
特別な性能は要求されない。
SB 添加油。
添加剤の働きを若干必要とする軽度の運転条件用。
スカッフ防止性、酸化安定性および軸受腐食防止性を備えることが必要。
SC 1964年から1967年式までの米国乗用車およびトラックのガソリン専用。
ガソリンエンジン用として、高温および低温デポジット防止性、摩耗防止性、さび止め性および腐食防止性が必要。
SD 1968年式以降の米国乗用車およびトラックのガソリン専用。
デポジット防止性から腐食防止性まで、SCクラス以上の性能が必要。
SCクラスの用途にも使用可能。
SE 1971年以降の一部および1972年式以降の米国乗用車および一部のガソリントラック車用。酸化、高温デポジット、さび、腐食などの防止に対し、SA、SC油よりもさらに高い性能が必要。
SF 1980年式以降の米国乗用車および一部のガソリントラック車用。
酸化安定性および耐摩耗性においてSEよりもさらに高い性能が必要。
SG エンジンメーカー推薦下で運転される1989年以降のガソリン乗用車、バン、軽トラックに適応。
SG油はAPIサービス分類のCC級(ディーゼル用)の性能も含み、以前の等級に比べてデポジット、酸化、摩耗、さび、腐食などの防止に対しさらに高い性能が要求される。
SH エンジンメーカー推薦下で運転される1993年以降のガソリン車に対応。
SGの最低性能基準を上回る性能を有し、耐デポジット性能、耐酸化性能、耐摩耗性能および耐さび性能、防食性能でSGに代わるもの。
DID-CID-A-A-52309およびILSAC/GF-1などエンジンメーカー規格のシークエンス試験要求性能に合致していること。
SJ エンジンメーカー推薦下で運転される1996年以降のガソリン車に適用。
SHの最低性能基準を上回る性能を有し、耐ブラックスラッジ性能、耐酸化性能、耐摩耗性能および耐さび性能、防食性能でSHに代わるもの。
ILSAC/GF-2など、エンジンメーカー規格のシークエンス試験要求性能に合致していること。
SL エンジンメーカー推薦下で運転される2001年以降のガソリン車に適用。
SJの最低性能基準を上回る性能を有し、高温時におけるオイルの耐久性能・清浄性能・酸化安定性を向上すると共に、厳しいオイル揮発試験に合格した環境対策規格。


I








 CA  軽度から中程度条件のディーゼルおよび軽度条件のガソリンエンジン用、ただし良質燃料使用を条件とし、この条件下での軸受腐食防止性および高温デポジット防止性が必要。
摩耗防止性およびデポジット性は必要としない。
CB

軽度から中程度条件のディーゼルエンジン用であるが、低質燃料使用時の摩耗およびデポジット防止性を必要とする。
高硫黄分燃料使用時の軸受け腐食防止性および高温デポジットも必要。

CC

軽度過給ディーゼルエンジンの中程度から過酷運転条件用。
高負荷運転のガソリンエンジンにも使われる。
軽度過給ディーゼルでの高温デポジット防止性、ガソリンエンジンでのさび止め性、腐食防止性および低温デポジット防止性が必要。

CD 高速高出力運転での高度の摩耗およびデポジット防止性を要求するディーゼルエンジン用。
広範な品質の燃料を使用する過給ディーゼルを満足させる軸受け腐食防止性および高温デポジット防止性が必要。
CE 1983年以降製造のヘビーデューティーの過給ディーゼルエンジンで低速高荷重と高速高荷重で運転するものの両方に用いる。
CD級よりさらにオイル消費性能、デポジット防止性能、スラッジ分散性能を向上させたもの。
CF 建設用機械および農業用機械などいわゆるオフハイウェイディーゼルエンジン用に開発された油で、CDに代わるものとして、性能を向上したもの。
CF-4 1990年代の低硫黄(0.5%以下)の軽油を使用するオンハイウェイ大型トラックなど最も過酷な条件で運転されるディーゼルエンジン用で、CEに比べ特にデポジット性能、スラッジ分散性の向上を図るとともに、熱安定性およびオイル消費防止性を向上したもの。

また、グレード表記以外に大切な事は、オイルの流動性を表す記号数値です。
最近のオイルはほとんど「マルチグレード」といい、幅広い外気温に対応されています。
記号により、流動性が変わるので注意して下さい。
冬場のドライブにちょうどいいグレードは、「5W-30」です。
以下に表を提示しておきます。

外気温と使用エンジンオイルの関係

スノーシーズンは約4ヶ月~5ヶ月です。
最低限、シーズン初めと終盤にチェックしておけば大丈夫だと思われます。
もちろん、日頃のメンテナンスにも通ずる部分ですので、是非実施して下さい。

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