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■ 電装系

2001/9 掲載 

電装系とは言っても、冬のゲレンデまでの道のりで重要な車の装備についての説明です。
突然やってくるのが電装系トラブルの特徴です。
しかし、予兆という物もないわけではありません。
完全に予防出来る訳ではないですが、ある程度の予防策を実施してみましょう。

まず、トラブルが起きやすい代表的な車の装備を上げてみましょう。

バッテリー、オルタネーター、ワイパーモーター

以上の3カ所のトラブルが発生しやすいです。
それぞれ解説して行きましょう。

 

 バッテリー


昨日まで何の不具合が無かったのに、朝突然セルモーターが回らなくなる事は、実はよくあります。
大方バッテリーの劣化による放電力低下の影響です。

 バッテリー

バッテリーが弱くなると、放電力が低下するのと同時に、バッテリー本体の蓄電力も低下しています。
たとえば、100という電気を1秒間バッテリーに充電したとします。
新品バッテリーはおよそ100に近い電気を蓄えられるのに比べ、 劣化したバッテリーはわずか40以下の電気しか蓄えられません。
充電時の気温でも充電効率はかなり変化します。
適温以外(20℃前後)の充電効率は、適温時に比べ2〜3割くらい悪くなります。

蓄電量が減ると、セルモーターへの通電量が減るという不具合以外にも影響がでます。
車と言うのは、走行中に電気をオルタネーターという発電器によって発生させ、バッテリーを充電したり、 電装品を動作させる仕組みになっています。
エンジンが掛かっている状態では、その発電器から発生した電気を使って電装品を作動させています。

では、その発電量より多くの電気を使う状態(エアコン、ステレオ、ライト、ワイパーONなど)になるとどうなるでしょうか?
実は足りなくなった電気をバッテリーから補充して、電装品の動作を行っているのです。
あくまでも、発電して余った電気をバッテリーに回しているのです。
電気負荷が大きい時に損失補填役のバッテリーに十分蓄電されていないと、 走行中にプラグへの電気の供給がストップしてしまい、エンストしてしまう訳です。
走行中でもバッテリー上がりは起きるのです。
いくらスタンドなどでバッテリー充電したからと言って安心は出来ません。
そもそもバッテリー自体が弱っていれば、蓄電されにくい訳ですから、すぐにまた上がってしまう事になります。

バッテリーの寿命は、約2年〜5年です。
トラブルが起きる前に、バッテリーチェックを行いましょう。
スタンドや整備工場に行くと、バッテリーの状態を機械でテストして貰えます。
ある一定の電気負荷をかけ、その状態での電圧を測定すれば、ある程度の状態を把握出来ます。
ただ、このテストも絶対とは言えないので、定期的なバッテリー交換をするのが一番だと思います。

 

 オルタネーター

オルタネーターとは、車の装置で発電する装置の事を言います。

 オルタネーター

この装置の原理は、フレミングの左手の法則です。
磁束が変化すると、金属片に電気が発生する原理を利用した装置です。
あまり知られていないのですが、オルタネーターの中にある部品は消耗品なんです。
かなり長い期間持つ部品なのですが、部品自体をへらし続ける部品があるので、永久的とは言えません。
実際には減る部品が故障の原因になるより、オルタネーターが発生させる交流電流を直流電流に変化させるダイオードや、 発生電気量を調整するレギュレーターと言う部品が壊れるのが原因となる確率が高いですね。

オルタネーターが壊れると、バッテリーの電気だけが消費される事になりますので、走行不能になるのです。
これも事前にスタンドや整備工場でチェックして貰えます。
発電量のある程度の事は判明出来ます。
走行中に、インジケーターランプのバッテリーランプが点灯するのは、発電量不足を警告しているのです。
ある程度エンジン回転数を高めると点灯するのも不具合です。

脅し文句が先行してしまいましたが、実はほとんどファンベルトのスリップが原因なのです。
しかし、本体も消耗品だと言う認識をして置いて下さい。

 

 ワイパーモーター


ガラスに雪が積もった状態でワイパーを動かすと、ワイパーモーターが焼けてしまいます。

 ワイパーモーター

うまく動作されないため、電気が熱エネルギーに変わってしまうからです。
ガラスにワイパーブレードが張り付いた状態でも同様です。
この為、、ワイパーアームの付け根が空回りして、モーターの破損を免れる時もあります。

一番起きやすい故障は、ワイパーリンクが外れるというのが多いですね。
ワイパーリンクとは、ワイパーモーターの回転動作を扇状の往復動作に変えるための棒の様な物です。
人間の関節に似たピボットと言う所が外れるんです。 
脱臼と同じだと思って下されば分かりやすいかと思います。
ハメ直しても、外れ癖が付いてしまうのです。

結局の所、部品交換する運命からは避けられません。
ゲレンデや寒冷地で停車する時は、ワイパーを立てる様にしましょう。